プロセッサー解説
インテル® Core™ i7 プロセッサー インテル® Core™ i5 プロセッサー

プロセッサー解説

高性能 PC 向けモデル

性能の高さで定評のあるインテル® Core™ プロセッサー・ファミリーの高性能 PC 向けモデルの 1 つとして 「インテル® Core™ i7-870 プロセッサー」、「インテル® Core™ i7-860 プロセッサー」 と、「インテル® Core™ i5-750 プロセッサー」 があります。

初代のインテル® Core™ i7-900 シリーズ・プロセッサーは、インテル® Core™2 シリーズ・プロセッサーの上位ブランドとして性能を高めた製品で、インテル® Core™2 シリーズ・プロセッサーには無かった 8 MB もの 3 次キャッシュを搭載、「インテル® ハイパースレッディング・テクノロジー (インテル® HT テクノロジー)」 の実装により、クアッドコア・プロセッサーながら 8 つのスレッド (プログラムの実行単位の一種) を同時に実行できるなどの特徴を持っています。

インテル® Core™ i7-800 シリーズ・プロセッサーは、そのインテル® Core™ i7-900 シリーズ・プロセッサーの特徴を引き継ぎつつ内部構成を改良し、より 「速く」 「賢く」 動作します。

インテル® Core™ i7-800 シリーズ・プロセッサーの位置付け

インテル® Core™ i7-800 シリーズ・プロセッサー性能比較

インテル® Core™ i7-800 シリーズ・プロセッサーを搭載した PC の性能は、約 3 年前の PC と比較して格段に向上しています。Photo (写真レタッチ)、Movie (動画編集)、Game (3D ゲーム) という 3 つの利用シーンにおけるその性能差を見てみましょう。

インテル® Core™ i7-800 シリーズ・プロセッサーの特徴

インテル® Core™ i7-800 シリーズ・プロセッサーは、グラフィックス機能の接続に使用する PCI Express* 2.0 x16 インターフェースをプロセッサー・コアに統合しています。

またインテル® Core™ i7-900 シリーズ・プロセッサーは、メモリーがトリプルチャネルの DDR3-1066 でしたが、インテル® Core™ i7-800 シリーズ・プロセッサーは最新の DDR3-1333 をデュアルチャネルで利用できます。

インテル® Core™ i7-800 シリーズ・プロセッサーはここが変わった

  • インテル® HT テクノロジーで 8 スレッドを同時に処理
    インテル® HT テクノロジーにより、コアごとに 2 スレッドを処理可能。全体では、8 スレッドを同時に実行できます。
  • インテル® ターボ・ブースト・テクノロジーを強化
    電流と発熱に応じて動作周波数を高めるインテル® ターボ・ブースト・テクノロジーがパワーアップ。最大で 600 MHz 以上もあがります。
  • グラフィックス・インターフェースを内蔵
    グラフィックス・ボードを接続する PCI Express* 2.0 x16 のコントローラーを内蔵した。PCI Express* x8 を 2 系統にして、CrossFire* や SLI* といったグラフィックス・ボードを複数枚挿して描画性能を高める技術も利用できます。
  • メモリーはデュアルチャネル DDR3-1333 に対応
    プロセッサー・パッケージに、メモリー・コントローラーを統合。デュアルチャネル DDR3-1333 メモリーを利用できる。
  • ソケットとチップセット
    プロセッサーのソケットは LGA1156 というタイプで、チップセットもインテル® P55 Express チップセットと組み合わせて使用します。インテル® Core™ i7-800 シリーズ・プロセッサーインテル® Core™ i5-750 プロセッサーの利用には対応するマザーボードが必要になります。

インテル® ハイパースレッディング・テクノロジー ‡1

インテル® Core™ i7-800 シリーズ・プロセッサーに搭載されているインテル® ハイパースレッディング・テクノロジー (インテル® HT テクノロジー) とは、ソフトウエアに対して、1 個 のプロセッサー・コアを 2 個あるかのように動作する機能のことです。

インテル® HT テクノロジーが有効だと、演算機構の 「空き」 が埋まり、利用効率が高まります。仕組み上、性能が 2 倍になるわけではないものの、マルチスレッド対応ソフトの多くでインテル® HT テクノロジーを有効にすることで処理速度が向上します。

インテル® ハイパースレッディング・テクノロジー

インテル® ターボ・ブースト・テクノロジーを大幅に強化 ‡2

インテル® Core™ i7-800 シリーズ・プロセッサーの大きな特徴の 1 つに、「インテル® ターボ・ブースト・テクノロジー」 の強化があります。

インテル® ターボ・ブースト・テクノロジーとは、あまり発熱が大きくないときに、プロセッサーが自動で動作周波数を引き上げる機能のことです。
現在のプロセッサーの動作周波数は、一定のベースクロック (インテル® Core™ i7 プロセッサーの場合は 133 MHz) に、モデルごとに定めた倍率を掛け合わせて生成しています。
例えば 2.66 GHz なら 133 MHz x 20 倍といった具合です。インテル® ターボ・ブースト・テクノロジーは、発熱や電流の量をプロセッサー自身が監視、仕様に定めた上限に対して余裕があると判断したときは、倍率を自動で引き上げます。

インテル® Core™ i7 プロセッサーの各モデルでのインテル® ターボ・ブースト・テクノロジーの仕様は下の表の通りです。
インテル® Core™ i7-900 シリーズ・プロセッサーでは、どれも 1 倍 (+ 133 MHz)、1 コアだけ 2 倍 (+ 266 MHz) に上がる仕様でした。インテル® Core™ i7-800 シリーズ・プロセッサーインテル® Core™ i5 プロセッサーはモデルによって上げ幅が異なり、インテル® Core™ i7-870 プロセッサーインテル® Core™ i7-860 プロセッサーでは最大で 5 倍 (+ 667 MHz) も上がります。

例えば、インテル® Core™ i7-870 プロセッサーは標準の動作周波数が 2.93 GHz。1 コアだけは 3.60 GHz、もう 1 コアは 3.46 GHz、残りは 3.20 GHz にまで上昇します。
この向上も定格仕様で、いわゆる 「オーバークロック」 とは異なります。マルチコアを生かせるように作ったアプリケーションも増えてはいますが、デュアルコアまでの対応だったり、シングルスレッドでしか動かない処理もまだまだ多かったりするのが実情です。
インテル® Core™ i7-800 シリーズ・プロセッサーなら、動作周波数を大幅に高めることで、そうしたアプリケーションでもより早く処理できます。

インテル® ターボ・ブースト・テクノロジーの動作イメージ

モデルによって異なる倍率

インテル® Core™ i7-800 シリーズ・プロセッサーの省電力機能

インテル® Core™ i7 プロセッサーは省電力機能として、負荷に応じて動作周波数と電圧を動的に変更する 「拡張版インテル® SpeedStep テクノロジー」 のほか、「統合パワーゲート」 も備えています。
統合パワーゲートとは、コアごとにスイッチを設けることで、使われていないコアの消費電力をほぼゼロに抑制する機能です。システム全体の消費電力削減に貢献します。

インテル® Core™ i7 プロセッサーは、プロセッサーコアへ供給する電源ラインと各コアの間にスイッチを入れたため、不要なときはスイッチで完全に電源供給を断てます。

コアごとに完全に電源を切るパワーゲート

インテル® P55 Express チップセット

こうした仕様により、インテル® Core™ i7-800 シリーズ・プロセッサーでは、プロセッサーを取り付けるソケットが 「LGA 1156」 となります。
対応するチップセットは 「インテル® P55 Express チップセット」 です。従来の 「ICH10R」 の機能を踏襲しつつ、USB 2.0 や PCI Express* x1 のポート数などを強化されています。インテル® Core™ i7-870 プロセッサーや、インテル® Core™ i7-860 プロセッサーを利用するには、インテル® P55 Express チップセットを搭載した LGA 1156 のマザーボードが必要です。

インテル® Core™ i7-800 シリーズ・プロセッサーインテル® Core™ i5 プロセッサーと組み合わせるのは、「インテル® P55 Express チップセット」。従来の ICH (I/O Controller Hub) のように、各種のインターフェースを備えてます。

各種インターフェースを備えるインテル® P55 Express チップセット

‡1 インテル® ハイパースレッディング・テクノロジー (インテル® HT テクノロジー) を利用するには、インテル HT テクノロジーに対応したインテル® プロセッサーを搭載したコンピューター・システム、および同技術に対応したチップセットと BIOS、OS が必要です。性能は、使用するハードウェアやソフトウェアによって異なります。インテル HT テクノロジーに対応したプロセッサーの情報など、詳細はこちらをご覧ください。

‡2 インテル® ターボ・ブースト・テクノロジーを利用するには、インテル® ターボ・ブースト・テクノロジーに対応したプロセッサーを搭載した PC が必要です。インテル® ターボ・ブースト・テクノロジーの性能は、ハードウェア、ソフトウェア、全体的なシステム構成によって異なります。ご使用のシステムがインテル® ターボ・ブースト・テクノロジーに対応しているかは、各 PC メーカーにお問い合わせください。詳細はこちらをご覧ください。