コンポーネントの場所を指定

コンパイラーを起動する前に、コンパイラーの関連コンポーネントの場所を定義する特定の環境変数を設定する必要があります。インテル® Fortran コンパイラー・クラシックおよびインテル® Fortran コンパイラーには、ビルドおよび開発環境変数を設定する環境設定スクリプトが含まれています。

次の情報は、オペレーティング・システムに依存します。

Linux* および macOS*:

コンパイラーを使用する前に、setvars.sh シェルスクリプトを source して環境変数を設定します。使用するシェルに応じて、.sh スクリプトの規則に従って source コマンドまたは . (ドット) でシェルスクリプトを実行します。

source /<install-dir>/setvars.sh <arg1> <arg2> … <argn> 
./<install-dir>/setvars.sh <arg1> <arg2> … <argn>
 
# 例: (<install-dir> は /opt/intel/oneapi と想定)
prompt> source /opt/intel/oneapi/setvars.sh intel64
prompt> ./opt/intel/oneapi/setvars.sh intel64

setvars の使用に関する詳細は、次のコマンドを実行します: source /<install-dir>/setvars.sh --help

コンパイラー環境スクリプトファイルでは、オプションで <arg> 引数を指定できます。

すべてのターミナルセッションで setvars.sh スクリプトを自動的に実行するには、source setvars.sh コマンドを起動ファイルに追加します。例えば、インテル® 64 アーキテクチャー・ベースのターゲットを指定する場合、.bash_profile に次のような文を追加します。

# インテル® Fortran コンパイラー用の環境変数を設定
source <install-dir>/setvars.sh intel64

適切な環境変数が設定されていない場合、コンパイルしたプログラムを実行しようとすると、次のようなエラーが表示されます。

./a.out: error while loading shared libraries: 
libimf.so: cannot open shared object file: No such file or directory

Windows*

通常、setvars.bat バッチファイルを実行する必要はありません。Windows* の [スタート] メニューにインストールされる [Intel oneAPI command prompt for <target architecture> for Visual Studio <year>] ターミナル・ショートカットでは、これらの変数が自動的に設定されます。

詳細は、「コマンドラインの使用 (Windows*)」を参照してください。

[スタート] メニューで提供されているコマンドプロンプトを使用せずに、コマンドラインを起動する場合や、独自のスクリプトからコンパイラーを起動する場合は、バッチファイルを実行する必要があります。

setvars バッチファイルは、コンパイラーとライブラリーが使用する DLL のディレクトリーを、既存の Path の先頭に挿入します。これらのディレクトリーは先頭にあるため、Windows* (およびほかのアプリケーション) によって指定された元の Path のどのディレクトリーよりも先に検索されます。これは、元の Path に、コンパイラーとライブラリーが必要とするファイルと同じ名前のファイルを含むディレクトリーがある場合には特に重要です。

setvars バッチファイルにはいくつかのオプションの引数があります。次の 2 つの引数は、コンパイラーとライブラリーの初期化で認識されます。

<install-dir>\setvars.bat [<arg1>] [<arg2>]

<arg1> はオプションです。次のいずれかの値を指定できます。

<arg2> はオプションです。指定する場合は、次のいずれかです。

<arg1> を指定しない場合、スクリプトはデフォルトで intel64 引数を使用します。<arg2> を指定しない場合、インストール処理時に検出された Microsoft* Visual Studio* の最新バージョンが指定されます。

Microsoft* Visual Studio* 2017 のサポートはインテル® oneAPI 2022.1 で非推奨になりました。将来のリリースで削除される予定です。

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