-fp-model オプション (Linux*) または /fp オプション (Windows*) は、浮動小数点データの最適化を制御します。このオプションを使用して、プラットフォーム間や最適化レベルにおいて浮動小数点アプリケーションのパフォーマンス、精度、出力結果の一貫性を調整できます。
キーワードで、使用するセマンティクスを指定します。このオプションで指定したキーワードによって、呼び出される数学ルーチンの種類が異なることがあります。libirc、libm、および libsvml ライブラリーの多くのルーチンは、互換マイクロプロセッサーよりもインテル製マイクロプロセッサーでより高度に最適化されます。指定できる値は次のとおりです。
キーワード |
説明 |
---|---|
precise |
浮動小数点データの精度に影響しない最適化を有効にします。 |
fast |
浮動小数点データにより強力な最適化を有効にします。 |
double |
中間結果を 53 ビット (double) 精度まで丸め、精度に影響しない最適化を有効にします。 |
デフォルトのオプションキーワード -fp-model fast または /fp:fast を使用すると、浮動小数点演算を実装するべくコンパイラーが x87 またはインテル® SSE/インテル® AVX 命令を使用するかどうかによって、結果に大きな差異が発生することがあります。別のオプションキーワードを使用する場合、結果はより一定になります。