このトピックでは、makefile を使用してアプリケーションをコンパイルする方法を説明します。makefile を使用して、さまざまなパスを持つファイルを指定し、この情報を複数のコンパイルで使用できるように保存します。
インテル® oneAPI DPC++/C++ コンパイラーを使用してコマンドラインから make を実行するには、PATH 環境変数に /usr/bin と /usr/local/bin が含まれていることを確認してください。
C シェルを使う場合は、.cshrc ファイルを編集して、次の行を追加します。
setenv PATH /usr/bin:/usr/local/bin:$PATH
インテル® oneAPI DPC++/C++ コンパイラーを使用するには、makefile で CC=icx (C)、CC=icpx (C++)、または CC=dpcpp (DPC++) を設定する必要があります。同じ設定をコマンドラインで使用して、コンパイラーを使用するように makefile に指示できます。makefile が GCC 用に記述されている場合、コンパイラーで認識されないコマンドライン・オプションを変更する必要があります。make を実行するには、次のコマンドを使用します。
make -f yourmakefile
-f は特定の makefile 名を指定する make コマンドのオプションです。
makefile を使用してソースファイルをコンパイルするには、nmake コマンドを使用します。次の構文を使用します。
nmake /f [makefile_name.mak] CPP=[compiler_name] [LINK32=[linker_name]
C/C++ プロジェクトの場合:
prompt> nmake /f your_project.mak CPP=icx LINK32=link-または-
prompt> nmake /f your_project.mak CPP=icx LINK32=xilink
DPC++ プロジェクトの場合:
prompt> nmake /f your_project.mak CPP=dpcpp-cl LINK32=dpcpp-cl
dpcpp-cl でサポートされない link/xilink 固有のオプションを指定する場合は、/link オプションの後にリンカー固有のオプションを指定してください。例: dpcpp test.obj <compiler options> /link <linker options>
引数 |
説明 |
---|---|
/f | makefile を指定する nmake オプション |
your_project.mak |
オブジェクトと実行ファイルの生成に使用される makefile |
CPP |
オブジェクト・ファイルと実行ファイルを生成するプリプロセッサー/コンパイラー (このマクロ名は、makefile によって異なります) |
LINK32 |
使用されるリンカー |
nmake コマンドは your_project.mak makefile で指定された情報からオブジェクト・ファイル (.obj) と実行ファイル () を作成します。