qopt-report、Qopt-report

最適化変換情報を含む YAML ファイルの生成を有効にします。

構文

Linux*:

-qopt-report[=arg]

Windows*:

/Qopt-report[=arg]

引数

arg

レポートの詳細レベルを指定します。設定可能な値は以下のとおりです。

0

最適化レポートの生成を無効にします。これは、このオプションが指定されない場合のデフォルトです。

1 または min

最小限の詳細情報を含むレポートを生成するようにコンパイラーに指示します。

2 または med

中程度の詳細情報を含むレポートを生成するようにコンパイラーに指示します。n を指定しない場合のデフォルト設定です。

3 または max

最大限の詳細情報を含むレポートを生成するようにコンパイラーに指示します。

レベル 1、2、および 3 (min、med、および max) には、前のレベルのすべての情報と、場合によっては追加の情報が含まれます。

デフォルト

オフ

最適化レポートは生成されません。

説明

このオプションは、最適化変換情報を含む YAML ファイルの生成を有効にします。

YAML ファイルは、コンパイルするソースファイルの最適化情報を提供します。次に例を示します。

  icx -fiopenmp -qopt-report foo.c

このコマンドは、最適化レポートメッセージを含むファイル foo.opt.yaml を生成します。

YAML ファイルから html ファイルを作成するには、opt-viewer.py (llvm/tools/opt-viewer) を使用します。次に例を示します。

  opt-viewer.py foo.opt.yaml 

任意のウェブブラウザーを使用して html ファイルを開き、インラインとオリジナルで表示される opt-report メッセージを確認できます。次に例を示します。

  Firefox html/foo.c.html source code

SYCL* コンパイルでは、このオプションを使用して、最適化レポートで OpenCL* カーネルに渡される変数の詳細を表示することができます。次に例を示します。

  icpx -fsycl -qopt-report foo.cpp          ! C++ コンパイラー用のコマンド
  dpcpp -qopt-report foo.cpp               ! DPC++ コンパイラー用のコマンド

上記のコマンドは、SYCL* パスの最適化リマークを含む YAML 形式の最適化レポートを生成します。これらのリマークは、foo.cpp にあるユーザー定義の SYCL* カーネルに対して、コンパイラーが生成した OpenCL* カーネル引数を列挙します。また、OpenCL* カーネル引数の名前、型、サイズなどの追加情報を提供します。

その後、opt-viewer.py を使用して YAML ファイルから html ファイルを作成し、任意のウェブブラウザーで html ファイルを開いて opt-report のリマークを確認できます。

YAML ファイルは、コミュニティーの llvm-opt-report ツールで使用されます。

IDE オプション

なし

代替オプション

なし