現在の組み込み機器開発者は、悪意あるソフトウェアがシステムに侵入して、機密情報へのアクセス、ID の盗難などの不正行為を実行して大きな損害を発生させる可能性に取り組む必要があります。新しいセキュリティー保護層を提供するインテル® トラステッド・エグゼキューション・テクノロジー (インテル® TXT) は、マルウェアが最初に起動するのを防止する安全なコンピューティング環境を構築します。インテル® TXT は、Intel® vPro™ テクノロジーを構成するテクノロジー群の 1 つです。
その仕組み
インテル® TXT は、インテル® プロセッサー、チップセット、およびプラットフォーム・レベル・コンポーネントに組み込まれた機能セットであり、ソフトウェアの完全性を確保するように設計されています。第一に、重要なアプリケーションは仮想化され、保護された環境で動作するため、不正なソフトウェアによって危険さらされることがありません。第二に、VPN セキュリティー・キーなどのシステムの機密は暗号化されて、トラステッド・プラットフォーム・モジュール (TPM) 内に保存されます。第三に、保護された起動メカニズムは、すべてのシステム・ソフトウェア・コンポーネントが「信頼された」と呼ばれる既知の未変更状態にあることを、起動前に確認します。
主な利点
ウィルス対策、暗号化、ファイアウォールなどのセキュリティー製品も保護を提供しますが、このようなソフトウェア・ソリューションは無効化されてしまう可能性があります。インテル® TXT は追加権限を作成します。これは新しい保護層となって、ブート時にセキュリティー製品、アプリケーション、およびデータをソフトウェア・ベースの攻撃から防御します。
産業界でのシナリオ
製造機器のうちの 1 つがネットワーク、USB フラッシュドライブ、または不正な周辺機器からウィルスに感染して危険な状態になる可能性があります。1 つのソリューションとして、ソフトウェアやハードウェアの構成を信頼されている状態から変化させるウィルスが起動したときに、システムのブートを止めることがあります。インテル® TXT を利用するとこれが可能です。インテル® TXT は信頼された状態のハッシュを現在の状態と比較して、相違が検出された場合にシステムの起動をブロックします。
取引システムのシナリオ
多くのネット犯罪者は、銀行の記録、クレジットカード番号など、機密情報にアクセスして利益を得ようとして、小売店と銀行が使用しているアプリケーション・ソフトウェアとデータベースに侵入を試みます。インテル® TXT を使用すると、製造元企業 (OEM) は、システム開発者だけが付与できる上位のソフトウェア権限と許可をアプリケーションとオペレーティング・システムに与えることで、ソフトウェアとデータをハッカーの手の届かない場所に置くことができます。結果的に、コードとデータはハードウェアで保護されたメモリー領域に保存され、マルウェアはアクセスできません。OEM とシステム管理者は、システムでのロードと稼動を許可されたソフトウェアを定義してリストを作成することができます。
すべての条件下で絶対的なセキュリティーを提供できるコンピューター・システムはありません。インテル® トラステッド・エグゼキューション・テクノロジー (インテル® TXT) を利用するには、インテル® バーチャライゼーション・テクノロジー、インテル® TXT に対応したプロセッサー、チップセット、BIOS、Authenticated Code モジュール、インテル® TXT に対応した Measured Launched Environment (MLE) を搭載するコンピューター・システムが必要です。さらに、インテル® TXT を利用するには、システムに TPM v1.s が搭載されている必要があります。詳細については、www.intel.com/technology/security を参照してください。