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リモート・ウェイクアップを理解する
コンピュータのリモート・ウェイクアップ機能は、コンピュータを管理する上で重要です。この機能は、単純な遠隔での電源投入から、様々なデバイスと OS のパワー状態に対して複雑に作用するものにまで進化しています。
初期の実装では、「Magic Packet*」を送ることにより、電源 OFF の状態よりシステムを起動できます。Magic Packet は、データ・フィールドにアダプタ MAC アドレスを 16 回繰り返したものを含みます。
コンピュータの電源 OFF の際、スタンバイ電源からの電源供給を受ける LAN アダプタは、自分自身の MAC アドレスが含まれた Magic Packet に反応し、コンピュータ電源の制御回路へ信号を送ります。これにより電源供給が再開され、コンピュータの OS が起動します。この機能によって、エンジニアを現場に派遣せずに、ネットワーク管理者が遠隔での業務時間外メンテナンスを行うことを可能にしました。
この初期の実装は、OS 側でリモート起動について「意識する」必要はありませんが、スタンバイ電源を装備しリモート電源制御に対応する回路を持つコンピュータを必要とします。
これらのコンピュータは通常、APM(Advanced Power Management) と呼ばれる機能を備えています。APM は BIOS に基づいた電源制御を提供します。
より新しいコンピュータでは、ACPI (Advanced Configuration and Power Interface) と呼ばれる、APM の概念を拡張し個々のコンポーネントの電源制御を可能とする機能を備えています。
ACPI は様々な電源状態をサポートしています。それぞれの状態は、電源が完全に OFF(S5) の状態から、完全に供給された状態までのさまざまな電源レベルをあらわします。
| S0 | 電源 ON、すべて動作している。 |
| S1 | システムはロー・パワー・モード (別名スリープモード)。 CPU クロックは停止、CPU および RAM の電源は ON、リフレッシュ動作を行っている。 |
| S2 | CPU の電源が OFF である以外は S1 と同様。 |
| S3 | Suspend to RAM (スタンバイ・モード)。 RAM 以外のほとんどのコンポーネントは電源 OFF。 |
| S4 | Suspend to Disk (ハイバネーション・モード)。 メモリ内容はディスクドライブに保存され、次にシステムが起動されたときに RAM へ復元されます。 |
| S5 | 完全な電源 OFF。 |
Microsoft* Windows* 98、Windows Me、Windows 2000、Windows XP のような、ACPI をサポートしているオペレーティング・システムでは、スタンバイ・モードおよびハイバネーション・モードからのリモート・ウェイクアップをサポートします。この場合、Magic Packet に限らず、いろいろなパケットタイプによって遠隔起動を開始できます。詳しくは下記の OS の設定の項目を参照してください。
ウェイクアップ・パケットは通常ネットワーク管理プログラムによって送られます。ウェイクアップ・パケットを送信可能なフリーソフトウェアを使用することもできます。
物理的なインストールの問題
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Wake on LAN* (WOL) ケーブル
古い Wake on LAN 対応コンピュータでは、全てのウェイク・アップ対応アダプタに対してこのケーブルが必要です。これらのコンピュータでは一般に PCI2.1 準拠のバスを装備しており、BIOS は APM 準拠で設計されているのが典型的です。
たいていの PCI2.2 準拠バス装備のコンピュータでは、PCI バスを通じてウェイク・アップ信号を送るため、Wake on LAN ケーブルは不要です。これは、PME(パワーマネージメント・イベント) として定義された PCI コネクタ・ピンを通じて行ないます。
新しい ACPI コンピュータの多くは、古い WoL 対応 LAN アダプタとの後方互換性をもたせすため、3 ピン用コネクタを装備しています。このタイプのコンピュータの場合、 82558 ベースの PRO/100+ マネージメント・アダプタ (PILA8900,PILA8461) では WOL ケーブルを使用する必要があります。これより新しい 82559、82550 ベースのアダプタ (PILA8460B、PILA8470B、 PILA8464B、PILA8474B、PILA8464BUS、PILA8474BUS、PILA8460C3、PILA8470C3) では、WOL ケーブルは不要です。
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スロット
いくつかのマザーボードでは、特定のスロットでのみリモート・ウェイクアップ (または S5 状態からのリモート・ウェイクアップ) をサポートしている場合があります。 例として、Intel(R) Desktop Board D815EPEA2 の場合、Intel(R) アダプタが PCI スロット 2 に差し込まれている場合に S5 状態からのリモート・ウェイクアップが可能ですが、どの PCI スロットに差し込まれた場合でも、スタンバイ状態からのリモート・ウェイクアップが可能です。リモート・ウェイクアップサポートの詳細については、システムまたはマザーボード付属の文書を参照してください。
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BIOS の設定
リモート・ウェイクアップを使用できるように、コンピュータのいくつかの BIOS 設定を、あらかじめ変更する必要があります。
多くの ACPI コンピュータは APM モードで動作させるための設定がありますので、お手持ちのコンピュータ BIOS の操作方法を確認してください。
APM および ACPI 対応コンピュータでは、Wake on LAN の設定項目があります。(多くの場合、Power Control の項目中、"Wake on LAN" もしくは "Wake on PME" などと表示されます)
Wake on LAN は 3 ピンコネクタを通じてウェイク・アップ・イベントを受け取るか否か、また Wake on PME は PCI バスを通じてウェイク・アップ・イベントを受け取るか否かの設定となります。リモート・ウェイクアップを行えるようにするには、接続方法にあった項目について有効にする必要があります。
(例: WOL ケーブルを使用する場合は Wake on LAN を "有効" にする必要があります)
ACPI コンピュータで、ACPI 対応 OS (Windows 2000など) を使用しており、電源 OFF 状態からのシステム電源投入を可能にしたい場合は、ACPI の詳細設定に "Wake on LAN from S5" のような設定がありますのでこれを有効にしてください。
OS の設定
リモート・ウェイクアップをサポートするインテル製 LAN アダプタを利用する場合、いくつかの設定項目がございます。