<ご参考資料>
* 2002 年 2 月 4 日に中国で発表されたプレスリリースの抄訳です。
インテル コーポレーション(本社:米国カリフォルニア州サンタクララ)と、中国科学院(Chinese Academy of Sciences(CAS)、北京)は、共同で研究開発を行ってきましたが、その成果として本日、先進的なコンパイラ・フレームワークの提供を発表しました。このコンパイラ・フレームワークは将来のインテル(R) Itanium(TM)(アイテニアム (TM))プロセッサ ファミリ製品の汎用的な性能と効率性を向上させるための研究を支援します。
このコンパイラ・フレームワークにより研究者はオープン・ソース・ソフトウェア開発ツールへの早期のアクセスが可能となり、積極的に Itanium プロセッサ ファミリの研究活動に参加することができます。次世代のプロセッサがより高い性能を発揮するために、コンパイラとプロセッサはともに連携して開発される必要があります。
インテル・フェロー 兼 インテル ラボ・マイクロプロセッサ・リサーチ ディレクタの Justin Rattner は、「わずか1年足らずの共同研究で、インテル・ラボと中国科学院は、最先端のマイクロアーキテクチャ研究に基づく学術的利用や企業向けの先進的なコンパイラ・フレームワークを提供しました。これは、インテルと中国科学院との堅固な協力関係と、中国有数のコンピュータ科学者をグローバルな研究環境に参画させていく当社の継続的な取り組みを明確に示すものです」と述べています。
インテル・ラボと中国科学院のコンピュータ技術協会(Institute of Computing Technology(ICT))は 2001 年 4 月、次世代のコンパイラ開発を目的とした 2 年間の研究プロジェクトを結成しました。
ICT ディレクタの Li Guojie は今回の成果を絶賛し、「Itanium プロセッサ ファミリ向けアーキテクチャ・コンパイラ・フレームワークは、コンパイラのグローバルなリサーチ・コミュニティに、堅牢で柔軟性に富んだリサーチ・プラットフォームを提供し、中国における、プロセッサとコンパイラ技術の研究開発の助けとなるでしょう」と述べています。
コンパイラは翻訳家のように、C、C++ や Fortran のようなプログラミング言語を翻訳しマシン言語(コンピュータが実行可能な言語)に変換します。この翻訳が効率的に行われるほど、コンピュータはより高い性能を発揮できます。Itanium プロセッサ ファミリのような最新のプロセッサは、複数の命令ユニットを持ち、マルチタスクを並列処理します。最新のコンパイラはソース・コード内のパラレリズム(並列性)を識別し、すべての命令ユニットが常時稼動するようにタスクを割り当てることができなくてはなりません。マイクロプロセッサのアーキテクチャが進化するのと同時に、コンパイラ技術も向上させていくことが大切です。
本日発表のコンパイラ・フレームワークは、堅牢でモジュラ化されたコンパイラ部品を採用しており、動作実験が可能です。それぞれのモジュールは特定の最適化タスクを行います。これにより研究者は基本のコンパイラ・フレームワークと対比させて、異なる手法をすばやくテストすることができます。このようにテストされた最適化手法には、グローバルなインストラクション・スケジューリング、プレディケーションと投機的実行(スペキュレーション)、ソフトウェア・パイプライニング等が含まれています。また、このコンパイラ・フレームワークにはプロファイリングや地域構成(リージョン・フォーメーション)といった、豊富な付加的インフラストラクチャが付属します。
この先進的なコンパイラ・フレームワークは 2001 年 12 月に開催された、第 34 回 マイクロアーキテクチャ 国際シンポジウム (MICRO-34 2001)で発表されました。全てのコンパイラ・ソース・コードは、http://ipf-orc.sourceforge.net で入手できます。インテルはまた、市販の Windows 用および Linux 用コンパイラ製品をサポートしています。評価版を含む製品の情報は、www.intel.com/software/products で入手できます。
ICT チームは、学術プロジェクトと産業プロジェクトの両方で 10 年以上も高性能コンパイラの研究を牽引してきた Zhaoqing Zhang 教授に先導されています。また、インテルのチームは、10 年以上も高性能コンパイラの研究および開発を続け、複数の世代にわたるマイクロプロセッサ向けに最適化したコンパイラの設計に携わってきた、Jesse Fang 博士に先導されています。
◇中国科学院のコンピュータ技術協会について
中国科学院のコンピュータ技術協会は、中国初のコンピュータ研究の学術機関です。中国で初めてコンピュータが生まれた場所であり、現在の高性能コンピュータの研究、開発の中心です。研究分野の中心は、高性能コンピューティング、グリッド・コンピューティング環境、ネットワーク / デジタル・テクノロジ、ナレッジ・プロセッシング / インテリジェント・インターネット・ソフトウェア、SoC コア・テクノロジ、OS/ インフォメーション・セキュリティ、およびバイオインフォマティクスです。
世界最大の半導体メーカであるインテル コーポレーションは、パソコン・ネットワーク / コミュニケーション製品の世界的なメーカでもあります。インテルに関する情報は、http://www.intel.co.jp/ で入手できます。アカデミック・スポンサーシップに関する情報は、www.intel.com/research/university/index.htm で入手できます。
以上
* その他の会社名、商品名は一般に各社の商標または登録商標です。