プレスリリース
インテル プレスリリース
インテル コーポレーションとスタンフォード大学
アルツハイマー病研究のための新たな貢献活動プログラムを発表

~ インテル(R) フィランソロピック・ピア・ツー・ピア・コンピューティング・プログラムがアルツハイマー病に関する研究を加速 ~

2001 年 10 月 19 日


<ご参考資料>
* 2001 年 10 月 17 日に米国で発表されたプレスリリースの抄訳です。

インテル コーポレーション(本社:米国カリフォルニア州サンタクララ)と米スタンフォード大学は、米国アルツハイマー病協会の協力の下、インテルにとって 2 番目となるピア・ツー・ピア(P2P)技術に基づく貢献活動プログラム「スタンフォード アルツハイマーおよびアミロイド形成的疾病研究プログラム」を発表しました。

パソコン・ユーザは、ウェブサイト(www.intel.com/cure)からこのプログラムに参加するためのソフトウェアをダウンロードできます。ユーザがパソコンを使用していない時間を利用して、ソフトウェアは“スクリーン・セーバ”のように機能しますが、実際にはバックグラウンドで科学研究の計算を行います。世界中の多数のパソコン・ユーザが参加することにより、パソコンの仮想ネットワークを形成し、研究者はこの膨大な計算処理能力を、非常に低いコストで活用できます。

今回発表された科学研究プログラムは、アミロイド形成的疾病として知られる、たんぱく質またはプリオンの誤った折り畳み(misfolding)によって発症すると考えられている疾病に関する研究が目的です。ソフトウェアでは、何故、どのようにして、ある種のたんぱく質が誤って折り畳まれてしまうのかを、パソコン上でシミュレーションし、その条件を探ります。原因と影響をシミュレーションすることで、研究室で行うには時間がかかり、非常に困難であった、多様な条件下における研究を可能にします。アルツハイマー病だけでなく、II 型糖尿病や狂牛病に関するたんぱく質も研究対象となっています。その他のアミロイド形成的疾病、例えばパーキンソン病や筋萎縮性側索硬化症(ALS)の研究にも役立ちます。特定のたんぱく質の誤った折り畳みについてその条件が理解されれば、その他のたんぱく質に関連した疾病についてもその仕組みの解明につながります。

インテル コーポレーション 最高技術責任者(CTO)のパトリック・ゲルシンガーは、「ピア・ツー・ピア技術により、科学研究とパソコンは、切り離すことができないものとなり、難病に対抗するための研究に役立っています。我々が今年の4月に世界最大の仮想スーパーコンピュータを作り上げる取り組みを発表して以来、既に全世界で 100 万台以上のパソコンが、インテル初のフィランソロピック・プログラムに参加しています。これは、世界トップ 10 のスーパーコンピュータの全処理能力にも匹敵し、科学的な発見をより短期で実現するでしょう」と述べています。

スタンフォード大学 パンデ・グループを率いるヴィジェイ・パンデ教授は、「このプログラムで実現される計算処理能力は、これまで夢物語でしかなかったシミュレーションを可能にします。ピア・ツー・ピア・コンピューティングは、医学研究におけるコンピュータ革命を起こすでしょう」と述べています。

フィランソロピック・ピア・ツー・ピア・プログラムは、パソコンの所有者に、個人のコンピューティング資源を科学研究のために提供する機会を与えるものです。パソコンの所有者は、インテルのウェブサイトから小さいソフトウェアをダウンロードします。ファイルを実行すると、ソフトウェアがインストールされ、自動的に計算処理が開始されます。このソフトウェアは計算処理に必要な資源があれば、いつでも動作します。このプログラムは、“スクリーン・セーバ”のように動作し、ユーザが指示しなくても、自動的に計算を始めます。1 回の処理が終了(通常、1 日を要する)すると、ユーザが次にインターネットに接続した際に、ソフトウェアが計算結果をスタンフォード大学に送り返し、新たな処理データを受け取ります。

米国アルツハイマー病協会 医学・科学業務担当副社長 ウィリアム・ティーズ博士は、「米国アルツハイマー病協会は、この新技術がアルツハイマー病に関する研究を進歩させる可能性に期待しています。世界的にアルツハイマー病が流行する兆しをみせており、科学的研究によってのみこの恐ろしい疾病を克服できます。今回の革新的な研究プログラムでは、すべての人々がパソコンを起動する度に、アルツハイマー病の謎の解明に貢献する機会が得られます」と述べています。

この研究プログラムは、直接的な特効薬や治療法を見つけるように考案されたものではなく、たんぱく質が誤って折り畳まれる原因を研究することによって、科学者がその防止法や対処法を研究するものです。よく理解されているわけではありませんが、アルツハイマー病は、脳内のプラークの形成、ならびにたんぱく質が誤って折り畳まれることで発症するとも言われています。

スタンフォード大学 パンデ・グループは、ワシントン大学のジェイ・ポンダー教授が開発した TINKER に基づいて科学計算処理および計算結果の評価を行うためのソフトウェアを開発しました。ミスラル・コミュニケーションズ&デザイン社は、そのソフトウェアを数千台ものパソコン上で実行できるように、分散ソフトウェアの基礎技術を提供しました。この研究プログラムでは、ユーザの個人情報を保護するために、セキュリティおよびプライバシ対策も施されています。この研究プログラムは、パンデ・グループが推進する「folding@home」プログラムに基づくものです。

米国アルツハイマー病協会は、同疾病に関する第一の情報源で、全米で 400 万人にのぼるアルツハイマー病患者に対する支援を行っています。同協会は、全米に置かれた支部のネットワークを通じて、患者とその家族、介護者に対し広範なプログラムとサービスを提供すると同時に、アルツハイマー病関連の問題に関して、連邦、州、地方政府や、ヘルス・ケアおよび長期医療事業者に対して、彼らの利益を代弁します。アルツハイマー病研究に対する最大の民間資金提供者である同協会は、アルツハイマー病の原因、処置、予防および治療の研究に対し、1 億 2,000 万ドルの資金提供を約束しています。同協会に関する詳細は www.alz.orgで入手できます。

世界最大の半導体メーカであるインテル コーポレーションは、パソコン・ネットワーク/コミュニケーション製品の世界的なメーカでもあります。インテルの情報は、http://www.intel.com で入手できます。

以上

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