プレスリリース
インテル プレスリリース
インテル コーポレーション
画期的なプロセッサ設計技術をデモ

~ “ハイパー・スレッディング”を 2002 年までにサーバ・システムに採用、
その後デスクトップ PC にも適用へ ~

2001 年 8 月 29 日


<ご参考資料>
* 2001 年 8 月 28 日に米国で発表されたプレスリリースの抄訳です。

インテル コーポレーション(本社:米国カリフォルニア州サンタクララ)は、システム性能を最大 30% 向上させる、新しい画期的なプロセッサ設計技術である“ハイパー・スレッディング”を発表しました。インテルの並列マルチスレッディング設計技術(開発コード名:ジャクソン・テクノロジ)は、1 個のプロセッサがあたかも 2 個のプロセッサであるかのようにデータを扱うことを可能とし、データ命令を一度にひとつずつ処理するのではなく、並列に処理できるようにするものです。ハイパー・スレッディング技術を用いることによって、データ命令は、並列した流れのように“スレッド化”され処理されます。

システム性能と効率が向上するように設計されたハイパー・スレッディング技術は、2002 年にサーバ向けのインテル(R) Xeon(TM)(ジーオン(TM))プロセッサに導入され、数年以内に様々なインテル製品に採用される予定です。初期の検証試験では、ハイパー・スレッディング技術が、性能の向上に加えて、インテル・ベースのサーバが同時に処理できるウェブ・トランザクション数やユーザ数を飛躍的に向上させる結果が示されました。また、独自のアプリケーションを同時に使用する PC、ワークステーション、およびサーバのユーザにとって、マルチタスク機能の性能と質の向上が期待できます。

インテル コーポレーション 主席副社長のポール・オッテリーニは、開発者向け技術フォーラム「インテル・デベロッパ・フォーラム Fall 2001」の基調講演で、ハイパー・スレッディング技術のデモンストレーションを行いました。オッテリーニはデモンストレーションを通じて、特定の市場領域に新たな性能を提供するためにインテルが投入しようとしている、先進的な技術の実例を示しました。

オッテリーニは、「ハイパー・スレッディング技術の開発はインテルのプロセッサ技術設計において画期的です。単にプロセッサ・ スピードだけでなく、ワールド・クラスのテクノロジを提供するというインテルのリーダーシップを表すものです。この技術による大幅な性能向上によって、コンピュータ業界の全ての分野におけるプロセッサは強化され、ユーザはプロセッサの処理能力を最大限に享受できるでしょう」と述べています。

◇ひとつのプロセッサを、2 つのプロセッサとして

ハイパー・スレッディング技術は、プロセッサ設計における根本的な転換を示しています。このマルチスレッディング設計手法は、OS が 1 個の物理的なプロセッサを、2 個の論理的なプロセッサとみなすようにします。これを実現するために、ハイパー・スレッディング技術を採用したプロセッサは、異なるアプリケーション・ソフトウェアから送られるデータを管理し、それぞれの命令群におけるデータ処理状況を保持しつつ、継続的にひとつのデータ命令群からもうひとつの命令群へと、数ナノ秒ごとに切り替えて、処理を実行することが可能です。

従来のプロセッサ技術では、個々の命令を待ち行列にいれ、論理的順序にそって一度にひとつずつ処理していました。たとえて言えば、電話で話をしながらテレビを見ている人のようなものです。この人は頭の中で、それぞれのメディアから情報を取り込み、断片的にしか処理することができません。ハイパー・スレッディング技術では、性能にもスピードにも影響を与えることなく、両方の行動を同時に遂行することができます。つまり、TV と電話の内容を、両方とも確実に把握することができるのです。

◇業界からのサポートと開発環境

ハイパー・スレッディング技術を可能にする上で、OS およびアプリケーションのサポートは不可欠です。そのため、インテルは、ソフトウェア・ベンダ各社が自社のアプリケーションを開発し、チューニングできるように、プロトタイプのハイパー・スレッディング技術対応のソフトウェア開発システムを、2001 年後半より提供する予定です。多数の OS およびソフトウェア開発者がハイパー・スレッディング技術を歓迎しており、ハイパー・スレッディング技術が入手可能となった際に、そのユニークな機能を最大限活用するために、アプリケーションの最適化を行っています。マルチスレッドに対応していないアプリケーション向けに、インテルでは、マルチスレッド機能の追加を補助する、独自のツールセットを開発する予定です。将来的にはインテルのコンパイラとインテル(R) VTune(TM) パフォーマンス・アナライザにも、アプリケーションがこの技術の利点を最大限活用するための機能が含まれる予定です。既にマルチスレッドに対応しているアプリケーションは、インテル・デベロッパ・サービスから提供されるプログラムと同じように、インテル・パフォーマンス・ライブラリでチューニング作業を行うだけでハイパー・スレッディング技術に対応させることができます。インテル・デベロッパ・サービスは、技術、マーケティング、ならびにビジネスに関する開発プログラムの提供により、ソフトウェア開発を支援するオンライン情報資源です。

また、インテルではインテル・デベロッパ・フォーラムにおいて、どのようにシステムを構築すれば新しいマルチスレディング技術を活用できるのか、ソフトウェア、ハードウェアおよび OS の開発者向けに解説する、テクニカル・セッションを実施しています。インテルのハイパー・スレッディング技術に関するより詳細な情報は、http://www.intel.com/go/hyperthreading で入手可能です。

◇インテル・デベロッパ・フォーラム(IDF)について

IDF は、インテルにとって最も重要な技術フォーラムで、毎回、数千人のハードウェアおよびソフトウェアの技術者が参加しています。今年で 5 年目を迎える同フォーラムは、日米欧およびアジアで開催され、世界各国の開発者に、インテルの最新技術とイニシアティブについて詳細な情報を提供する場となっています。IDF に関する情報は、http://developer.intel.com/idf でご覧頂けます。IDF に関する最新情報は、http://developer.intel.com/update の「Intel Developer Update Magazine」で入手可能です。

世界最大の半導体メーカであるインテル コーポレーションは、パソコン・ネットワーク / コミュニケーション製品の世界的なメーカでもあります。インテルの情報は、http://www.intel.com で入手できます。

以上

* その他の会社名、商品名は一般に各社の商標または登録商標です。