ヘルスケア

インテルのヘルスケア事業

医療と IT

パーソナルヘルス

健康に関するリサーチとイノベーション

製品とソリューション



日本語版資料 - セミナー

インテル デジタルヘルス・セミナー 2006
〜医療ITと地域連携で創る未来〜
(2006年11月13日)


会場風景医療法人鉄蕉会 亀田総合病院 院長 亀田信介先生、システム担当看護師長 杉田登子様、情報システム管理本部 本部長補佐 伊東十三男様、福岡大学病院 院長 瓦林達比古先生をゲストスピーカーにお招きして、「インテル デジタルヘルスセミナー 2006」 が開催されました。

従来のセミナーと異なり、報道関係者以外にも医療従事者、大学関係者、企業の開発担当者などの方々に多数ご参加いただき、盛況のうちに終了しました。

それぞれの講演内容詳細については、下記リンク先よりご覧いただけます。

開会の挨拶

インテル株式会社 代表取締役共同社長
吉田和正

挨拶開会の挨拶を行ったインテル株式会社 代表取締役共同社長 吉田和正はまず、「グローバルな視点で見た時、医療従事者、企業、アカデミア、ガバメントの大きな協力がなければ技術革新は難しい。当社がこういった形でインテルのデジタルへルス活動を紹介するのは初めてだが、積極的にみなさんと意見交換して次のステップにつなげたい」 とコメントしました。その上で、「リラックスした感じで、オープンなディスカッションを行って欲しい」 と述べ、今回のイベントを一方的な説明会ではなく、インテルと医療 IT 従事者、医療関係者との接点の場にしたいと述べました。


第一部


「2006年世界のヘルスケア IT 最新状況」
インテル コーポレーション グローバルヘルスストラテジー
ディレクター メディカルドクター
マーク・ブラット

講演資料: 2006年世界のヘルスケア IT 最新状況 - 医療機関、電子カルテ (EMR)、支払機関、地域医療情報連携 (RHIO) › [日本語: PDF 形式 10.5 MB]
(ゲストスピーカーの医療法人鉄蕉会 亀田総合病院 院長 亀田信介先生の資料も入っております。)

マーク・ブラット医師として 20 年の臨床経験をもつ、マーク・ブラットによる講演ではまず、IT が医療分野のビジネスプロセスにもたらす効果について説明がありました。IT を活用した “統合デジタルホスピタル” では、医療機器や電子カルテなどの情報を、ネットワークを介して医師や患者の意志決定に活用できるとしました。

米国アラバマ州のセントビンセント病院での、モバイル機器と RFID の導入事例も紹介されました。病床管理の最適化により収容能力が 40% 向上したほか、入院期間の短縮や入退院・転院の回数低減などの効果により、導入完了時には約 150% の投資対効果が見込めます。医療機器と無線通信による干渉についても誤解があり、米国では 30% 以上の病院が院内で IEEE 802.11a/b/g 無線 LAN を使用していますが、過去 4 年間に導入済みの数百の病院から干渉の報告はありませんでした。むしろ医療機器側の電源部から無線通信に干渉が起こる場合があるので、それを踏まえたネットワーク構築が必要とされているということです。

インタラクティブ・セッションまた、マーク・ブラットの講演に続き、ゲストスピーカーとして、千葉県鴨川市の医療法人鉄蕉会 亀田総合病院 院長 亀田信介先生、システム担当看護師長 杉田登子様、情報システム管理本部 本部長補佐 伊藤十三男様を交えてのインタラクティブ・セッションを行い、亀田総合病院での IT 技術による情報共有とそれによる医療の質の向上への取り組みの事例ビデオが紹介されました。

同病院では電子カルテの導入を進め、地域の医療機関のネットワークづくりを推進してきました。その IT 活用のコンセプトは、「医療にまつわるデータ共有」 と 「データ共有による効率化」 の 2 点にあります。特に亀田院長は、医療は医師と患者の 「信頼に基づく契約」 がなければ成り立たないとして、IT を活用した医師と患者の情報共有による信頼関係構築の必要性を訴えてきました。情報共有によって、医療事故の内部による隠蔽をしにくい組織を作ることの重要性も説き、「情報共有は火のようなもの。(火は) 怖そうではあるが、一度使えば動物や食中毒、凍死から守ってくれる。医療界も早く火を使って、人間になったほうがよい」 と、情報共有による医療機関の改革を訴えました。

情報システム管理本部 本部長補佐の伊東十三男様からは、新技術を取り入れる場合、運用の中で評価を行って現場に受け入れてもらうこととトレーニングの重要性が述べられました。

また、システム担当看護師長の杉田登子様からは、「最初はキーボードの使い方にしても、慣れていない人が多かったため、簡単ではなかったが、トップ・マネジメントのはっきりとしたディレクションとサポートにより、今では、電子カルテで情報共有されていることによって、必要な情報がリアルタイムに取れるメリットをみんなが理解している。患者様にも、私達医療従事者が何を考えて、何を提供しようとしているかを分かっていただけると思う」と述べました。最後に、亀田院長は結びとして、患者 ID と互換標準の推進のために業界全体が協力してほしいと述べました。



「医療 IT における投資対効果 (ROI) について」
インテル株式会社 事業開発本部 シニア ソリューション アーキテクト
木村一仁

講演資料: 医療 IT における投資対効果 (ROI) について › [日本語: PDF 形式 4.17 MB]

木村一仁 シニア ソリューション アーキテクトの木村一仁は IT がもたらすビジネスバリューは、バロメーターの設置により、ROI として計算でき、世界中ですでに多くの ROI 計測を実施していることと、日本での検証を計画していることについて述べました。また インテル® vPro™ プロセッサー・テクノロジー・ベースのベッドサイド端末についてもデモを使って紹介しました。ベッドサイド端末は通常入院患者のベッド脇にあり、ビデオオンデマンドなどで患者を休ませ、楽しませる機器として動作しています。しかしパソコンに接続された IC カードリーダーに医療スタッフが IC カード (専用アプリケーションの入った Edy カード) をかざすと、OS 自体が切り替わり、患者のバイタルや投薬などの医療情報を参照する端末に変化します。インテル vPro プロセッサー・テクノロジーによるハードウェア仮想化技術と、内蔵した 2 台ずつの HDD およびネットワーク機能によって、患者向けのサービスと医療スタッフ向けのサービスを 1 台の端末上で完全に分離し、情報漏洩のリスクを避けつつ必要な機能を提供できるとしています。また、ネットワーク経由で端末をリモート管理できるという、インテル vPro プロセッサー・テクノロジーの利点は、ベッドサイド端末などにも有用であると述べました。

瓦林達比古先生木村一仁の講演に続いて、ゲストスピーカーの福岡大学病院 院長 瓦林達比古先生にご登壇いただき、福岡大学病院のこれからの地域連携ソリューション計画と、その基盤となる 「FD ネット」 について説明していただきました。ここで重要なのは、無線やセキュリティーなど新たな技術を積極的に模索し、ネットワーク連携の価値を高めることであると述べられました。



第二部


「コンティニュア・ヘルス・アライアンスの取り組みと日本での活動」
コンティニュア・ヘルス・アライアンス 代表
デイビット・ウィットリンガー

講演資料: コンティニュア・ヘルス・アライアンスの取り組みと日本での活動 › [日本語: PDF 形式 2.5 MB]

デイビット・ウィットリンガーコンティニュア・ヘルス・アライアンス代表 デイビット・ウィットリンガー (インテル コーポレーション デジタルヘルスグループ ヘルスケア・デバイス・スタンダード担当ディレクター) が、IT、ネットワーク技術を利用したホームヘルスケア機器相互接続コンソーシアム 「コンティニュア」 の取り組みを紹介しました。「サービスプロバイダーがオンラインでダイエットプログラムを提供するなど、個々の取り組みは始まっているが、ぜひ統一した世界規模の運動に高めたい」 と話しました。また、コンティニュア・ヘルス・アライアンスは、このセミナーの前の記者説明会にて、日本地域委員会を設立することを発表しました。日本地域委員会は、6 社のメンバー (インテル、エー・アンド・デイ、オムロンヘルスケア、コナミスポーツ&ライフ、シャープ、松下電器産業) で構成され、日本でのプロモーションやヘルスケアの啓発、家庭向け医療機器と通信技術の有効活用策の促進、政府や学会などとの渉外活動を行います。2007年4月17日 〜 19日には東京都内で Continua HEALTH ALLIANCE の春季総会が開催されることも発表されました。

ご意見・ご感想

デジタルヘルス事業部に関するご意見、ご感想はこちらから