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テーマ: データの意味を理解する
生徒は、地震活動の観測、水質の測定、または電力消費量の分析など、
さまざまな場面でテクノロジーが役立っていることに気付きます。
春の到来
第268話 (USA)

学年: 小学 3年生~5年生
科学、社会科
オンライン・ツール
春の到来 チューリップの開花を待つことで、生徒が学習に積極的に参加

カリフォルニア州パロアルト - 北半球では、人が浮かれる季節になりました。日照時間が延び、暖かい風が吹くと、人々は戸外へといざなわれ、詩人はひらめきを得て、若者は騒ぎ始めます。しかし一方、北米とヨーロッパのさまざまな場所で、真剣な気持ちでこの季節を迎えている生徒たちがいます。彼らにとって春の到来は、1年に及ぶ科学プロジェクトのクライマックスを意味するのです。

10年近くにわたり、Barron Park Elementary School で Lucinda Surber 先生が担当する 4年生は、Journey North (www.learner.org/jnorth/tm/tulips* (英語)) がスポンサーを務めるグローバル・プロジェクトに参加してきました。このプロジェクトでは、緯度の異なるさまざまな地域に住む生徒が、注意深く植えられたチューリップが開花する時期を観察し、春の到来を追跡します。生徒はオンライン・データの形式で科学的観察の結果を報告し、また世界中の参加校から、更新情報をオンラインで受け取ります。

世界中の生徒が、チューリップの球根の栽培データをオンラインで共有しています。
世界中の生徒が、チューリップの球根の栽培データをオンラインで共有しています。

Barron Park 校は、スコットランドの Newport-on-Tay、テネシー州マーフリーズバラ、ドイツのバンベルク、フィンランドのウツヨキにある学校と並んで、13箇所ある Journey North 認定花壇の 1つです。何年にもわたって同じ場所での観察結果を収集することで、各校では異なる年の春の到来時期を比較できる、データバンクを構築しています。

このチューリップ・プロジェクトにより、生徒は春が北に向かって波のように進むのを観察できます。「4年生にとって、長い期間にわたる変化を認識するのは簡単ではありません」と Surber 先生は述べています。このプロジェクトでは、それを身近に確認できるのです。生徒は他の場所から報告された情報を元に、世界地図の上にデータを記入していくことができます。たとえばテキサス州キングウッドにいる生徒が発芽を目撃したことを報告すると、Surber 先生の生徒は、キングウッドの正確な緯度と経度を元に、地図上のその場所に緑色で印を付けます。その後、テキサスの生徒が最初のチューリップの開花を報告すると、Surber 先生の生徒はテキサスの場所に赤い丸印を書き込みます。春が北に向かっていくにつれ、「地図の上で、生徒は色が緑から赤に徐々に変わっていくのを見ることができるのです」と先生は説明しています。

また、生徒たちは世界の地理についても理解を深めることができます。チューリップについてのレポートの電子メールが世界中から届くようになると、生徒は週に 10箇所もの印を付けるようになると、Surber 先生は述べています。「データが形になってくると、生徒たちは夢中になってきます」 と Surber 先生は付け加えました。

Surber 先生は 1年にわたるプロジェクトにさまざまな学習機会を組み込んでいますが、すべての Journey North 認定校に共通する、次の主要な 3つのイベントに生徒を参加させるように注意しています。

  • 球根の植え付け (すべての学校で、同じ種類のチューリップを同じ深さで植える)
  • 最初に発芽が見られた日付を記録する
  • 最初に開花が見られた日付を記録する

これらのイベントを正確に実施することで、科学的調査の方法を正しく認識することができます。Surber 先生は、授業に予測と測定の作業も組み込んでいます。生徒は球根の重さと寸法を測定し、データを記録します。生徒は、同じクラスの生徒が植えた球根との関連から、各自のチューリップの開花時期を予測します。

生徒は球根を分解して図解を作成することで、植物学についても学習します。「これは非常に重要な作業です。一度球根を植えてしまうと、後はすべて地面の中のできごとになってしまうからです。何が進行しているのか、生徒にはわからなくなってしまいます」と Surber 先生は述べています。

また生徒は問題解決についても、実際的な学習を行うことができます。パロアルトはカリフォルニア州のシリコンバレーに位置していますが、Barron Park の近辺は田園の風景をとどめています。「私たちの学校のそばには小川が流れています。リスの裏庭にあるようなものです」と Surber 先生は語ります。ある日の午後、生徒が窓の外を見ると、リスの群れがプランター・ボックスを掘り返していたことがありました。そこで生徒たちは金網で柵を作り、球根が被害を受けないようにしました。

チューリップ・プロジェクトでは、テクノロジーと体験学習を組み合わせることで、4年生に多様な経験の場を提供しています。Surber 先生は 18年前に教職に就いて以来、同様の方法でテクノロジーの統合を行ってきました。「コンピューターは、教師になった最初の日から使用してきました。当初はタイプとワードプロセッサーとしての用途が主でしたが、インターネットの出現によって、可能性が大きく広がりました」 と先生は述べています。先生のクラスの Web サイト (http://www.lucinda.net/surber/* (英語)) には、テクノロジーを統合するための革新的なプロジェクトの例が多数紹介されています。

最近では、Surber 先生は教室でのテクノロジーをコミュニケーション・ツール、生徒のリサーチ、生徒の印刷物作成、およびマルチメディア・プロジェクトなどの用途に使用しています。他の学校との情報交換も活発に行っているということです。それによって生徒は、文化の違いと距離を超えて世界とつながることができます。先生はまた、テクノロジーは生徒の書く力の向上にも役立っていると言います。「むずかしいのは、生徒に自分が書いたものを見直させ、書き直すように仕向けることです。コンピューターを使用すれば、面倒な見直し作業が楽になります。タイプを打ち直したり、文字を消す必要はありません。他の生徒がエディターになって、書いたものをいっしょに見直し、アドバイスを行うことで、その場で修正を行うことができます」 。DTP アプリケーションを使用すれば、生徒はプロフェッショナルな文章になるまで、書いたものを練り上げてから、読み手に提示することができます。

テクノロジーを教育に利用する方法は自ら作り出したものでしたが、Surber 先生はテクノロジーに関する地域のリーダーになりました。今ではテクノロジーの利用について同僚に教えるようになり、さまざまな Web サイトを管理しています。また、先生の Web サイトを見た他の教師からも問い合わせを多く受けています。教師 1年目の先生たちから、数学プロジェクトについてもっと教えてほしいなどの電子メールが多数届くということです。もちろんその場合はアドバイスを与えています。「会ったこともない人に助言するというのも楽しいものです」

授業プランの詳細、および 「春の到来」 プロジェクトのためのリソースについては、授業案 - 春の到来 にアクセスしてください。



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