「Nehalem-EP」の開発コード名で呼ばれていた新しいインテル® マイクロアーキテクチャーに基づくサーバー向けプロセッサーの新製品 "インテル® Xeon® プロセッサー 5500 番台" の発表に伴い、インテルは 2009年4月6日、都内において製品説明会、及び展示会を開きました。
インテル株式会社 代表取締役社長説明会の冒頭でインテル株式会社 代表取締役社長 吉田 和正は、「今日のような経済状況だからこそ、革新技術が中心となってイノベーションを進めていかなければなりません」とした上で、インテル® Xeon® プロセッサー 5500 番台は、パフォーマンス・ニーズに対する答え、省エネ・ニーズに対する答え、そして、仮想化技術をはじめとする様々な付加価値を凝縮したサーバーへのニーズに対する答えを提供すると述べました。そして「日本法人としては、技術革新を通して経済の活性化に貢献したい」と今後の抱負をアピールしました。
「インテル® Xeon® プロセッサー 5500 番台は、新しい "インテル® マイクロアーキテクチャー Nehalem" に基づくインテル史上最高のサーバー向けプロセッサーです。この製品は、様々な動作環境に応じて、最高の性能を引き出すことができます。インテルは、インテル® Xeon® プロセッサー 5500 番台を中心に、積極的な IT 投資による利点を、業界と一緒になって (ユーザーの皆様に) 広めていきたいと考えています。」
吉田の挨拶に続いてインテル コーポレーション 上席副社長 兼 デジタル・エンタープライズ事業本部長 パット・ゲルシンガーが、インテル® Xeon® プロセッサー 5500 番台の技術的な特長や優れた投資対効果についてデモを交えながら説明しました。
インテル コーポレーション 上席副社長ゲルシンガーはまず、インテル® Xeon® プロセッサー 5500 番台がインテル® Pentium® Pro プロセッサー (1995年発表) 以来、最も重要なサーバー向けプロセッサーであるとした上で、150 億台以上のデバイスが接続され、インテリジェント化が進むと予想されている今後のインターネットにおける核となるのがインテル® Xeon® プロセッサー 5500 番台であると述べました。
さらにその優れた性能により、HPC 自体の変革だけでなく、例えばエンジニアリングなどの分野にも、従来 HPC の世界で行われていた高度で複雑な技術を取り入れて、製品開発期間の短縮や試作コストの削減などが可能になると述べました。
インテル® Xeon® プロセッサー 5500 番台に関する踏み込んだ話では、まず今回の製品を開発した米オレゴン州のチームに対して「脱帽です。本当にすばらしい仕事をやってくれました。まさにホームランです」と賛辞を送りました。

そして、インテル® Xeon® プロセッサー 5500 番台は、45nm プロセス技術に基づいたクアッドコア・プロセッサーで、7 億 3,000 万個以上のトランジスターが集積されていること、コアが革新のインテル® マイクロアーキテクチャー Nehalem を採用した最速のエンジンであるだけでなく、キャッシュ、メモリー・コントローラー、インテル® QuickPath テクノロジーといったコア周りの部分における設計の革新により、インテリジェントなパフォーマンスの実現、仮想化機能の強化、省電力化など、あらゆる面で高い付加価値をサーバーに提供すると語りました。

また、製品とウエハの実物を手にしながら「航空機に例えるなら "超音速飛行" と "大量輸送"、"長距離飛行" を 1 つの設計で同時に実現するようなものです。エンジニアリングにおいて、かつてこれほどの偉業はありません。例えシングルスレッドであっても、超並列であっても、あるいは電力が制限されていても、仮想化技術を使いたい場合などでも、すべてに対してインテリジェントに適応できます」と自信をにじませました。
続いて、「プロセッサーだけでは優れたサーバーは生まれない」と前置きした上で、プラットフォーム・レベルにおける革新技術について次のような点ついて言及しました。

さらに「インテル® Xeon® プロセッサー 5500 番台搭載プラットフォームは、32nm プロセス技術に基づく将来のプロセッサー、開発コード名で "Westmere-EP" と呼ばれている次世代のプロセッサーにも対応するように設計されています」と、次世代プロセッサーへの対応についても明言しました。
一方、投資面でのメリットに関しては、「IT 予算の多くが既存システムの保守に割かれている」とする米国調査会社のレポートと、「世界の IT インフラにおいて 40 % のサーバーがシングルコア、40 % がデュアルコアである」とするインテルの社内データを示しながら、「IT 予算のもっと賢い使い方はないか、TCO や保守コストを改善する方法はないか、ということを考えて欲しい」と述べ、インテル® Xeon® プロセッサー 5500 番台に更新した際の ROI 面でのメリットについて次のように言及しました。

「シングルコア インテル® Xeon® プロセッサー搭載サーバー 184 台、9 ラックを、すべてインテル® Xeon® プロセッサー 5500 番台に置き換えた場合、パフォーマンスは最大 9 倍、エネルギー・コストは 18 % 削減されます。別の見方をすれば、古いサーバーと比べて 9 分の 1 の台数で同じだけの処理能力を実現することができます。最新サーバーに統合することで、年間 90 % の電力コスト削減が達成でき、最短 8 カ月での投資回収も可能です。」
また、サーバー更新による投資回収期間を算出するデモでは、シングルコア インテル® Xeon® プロセッサー (開発コード名Irwindale) からインテル® Xeon® プロセッサー 5500 番台への更新で 8 カ月、デュアルコア インテル® Xeon® プロセッサー 5100 番台 (開発コード名 Woodcrest ) からの更新では、31 カ月で投資回収可能という結果が示されました (※ 1 KW 当たり 10 セントで換算した場合)。

インテル® Xeon® プロセッサー 5500 番台 (開発コード名 Nehalem-EP )、デュアルコア インテル® Xeon® プロセッサー 5100 番台 (開発コード名 Woodcrest)、シングルコア インテル® Xeon® プロセッサー (開発コード名 Irwindale) の "ワット当たりの性能" を計測し、サーバー台数、サーバー当たりのコストなどを加味して投資回収までの時間を算出。シングルコアからインテル® Xeon® プロセッサー 5500 番台への更新で 8 カ月、デュアルコアからの更新では 31 カ月という結果が出ています。
最後に、「インテル® Xeon® プロセッサー 5500 番台は、非常に優れた製品です。高いパフォーマンスとエネルギー効率が求められるコンピューティング環境に対する解であり、データセンターや企業のIT部門にとっては、大変理にかなった選択肢であると言えます。景気が低迷し、どれだけ高い ROI を確保できるかが問われている中、最もすばらしい解を提供するのがインテル® Xeon® プロセッサー 5500 番台です。」として講演を締めくくりました。

「インターネットは今後 "組み込み型インターネット" へと進化します。ヒトとヒト、ヒトとマシン、そして最も重要なのがマシンとマシンの接続によりインターネットそのものがインテリジェンスなものになります。150 億台以上のデバイスが現在とは全く違ったインフラ、つまりクラウド・アーキテクチャーと呼ばれるスケーラブルで、効率が高く、動的に変化できるインテリジェンスなインフラを形成し、その中でサーバー市場は更に拡大します。その核となるのがインテル® Xeon® プロセッサー 5500 番台です。」

「インテル® Xeon® プロセッサー 5500 番台は、インターネットだけでなく、宇宙や素粒子の研究、疾病の治療、天気予報といった様々な分野における新たな発見にも貢献できると考えています。すでに NASA* はインテル® Xeon® プロセッサー 5500 番台へのアップグレードを発表し、1P FLOPS 以上の性能が見込まれています。また、CERN の衝突型加速器での採用が決定します。1993年当時は最速と謳われていたもので、1 基当たり約 1 億 3,000 万ドルのコストがかかっていたました。しかし、インテル® Xeon® プロセッサー 5500 番台であれば、1 つのブレードで同レベルの性能が達成できます。」

ブラックショールズ (Black-Scholes) を使った株価計算を行い、その際の様子をリアルタイムでモニタリングしたもの。「4 つのコアがあり、各コアに 2 つのスレッドが割り当てられています。オフになっているコアもあれば、ターボ・モードで動作しているコアもあります。このようにパワー・ゲートとインテル® ターボ・ブースト・テクノロジーにより、熱設計上の余裕や負荷状況に応じて、各コアのクロックがダイナミックに変化します。」

「インテル® Xeon® プロセッサー 5500 番台は、2-way サーバーにおけるベンチマークの多くで記録を大きく塗り替えています。業界の反応も非常に良好で、世界中の ISV がアプリケーションの最適化を進めており、エネルギー、金融、製造、エンタープライズ、セキュリティーなど、幅広い分野において、2 倍以上のパフォーマンス向上が見込まれているものもあります。」
システム 1 課に転属した石田が次に挑戦するサーバーシステム導入プロジェクトとは? ショートムービー第 2 弾。
性能に関するテストや評価は、特定のコンピューター・システム、コンポーネント、またはそれらを組み合わせて行ったものであり、このテストによるインテル製品の性能の概算の値を表しているものです。システム・ハードウェア、ソフトウェアの設計、構成などの違いにより、実際の性能は掲載された性能テストや評価とは異なる場合があります。システムやコンポーネントの購入を検討される場合は、ほかの情報も参考にして、パフォーマンスを総合的に評価することをお勧めします。インテル製品の性能評価についてさらに詳しい情報をお知りになりたい場合は、http://www.intel.co.jp/jp/performance/resources/benchmark_limitations.htm を参照してください。