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Direct RDRAM
 

読み方 : ダイレクト・アール・ディー・ラム
フルスペル : Direct Rambus Dynamic Random Access Memory

RDRAM をベースに PC のメイン・メモリー向けとして規格化したメモリー仕様、またはその規格に該当します。1996年12月に Rambus とインテルが提携し、「PC のメイン・メモリーに Rambus DRAM を採用する」と発表しており、この成果が Direct RDRAM です。
発表当時、主流であったメモリーは EDO DRAM で、SDRAM はまだ登場したばかりという状況でした。次世代以降のプロセッサーでは、SDRAM であってもメモリーのデータ転送速度がボトルネックになると予想されたため、それに代わるものとして Direct RDRAM の開発が行われました。
Direct RDRAM とメモリー・コントローラをつなぐメモリー・バスは、Direct Rambus チャネルと呼ばれます。これは、最大 533 MHz の基準クロックの両エッジを利用することで、1066 MHz での動作が可能です。16 ビット幅 (実際は ECC 用の 2 bit を含む 18 ビット幅) のデータ・チャネルを利用するため、最大 2.1 Gbytes/sec というバンド幅を実現します。
Direct RDRAM を実装したメモリー・モジュールは、RIMM と呼ばれます。対応する動作クロックの違いにより、PC600 (600 MHz)、PC700 (711 MHz)、PC800 (800 MHz)、PC1066 (1066 MHz) の 4 種類が規格化されています。こういった容量や動作クロックなどの情報は、RIMM 上に実装されている SPD (Serial Presence Detect) と呼ぶシリアル EEPROM チップに記録されており、メモリー・コントローラは SPD を参照して適切な動作クロックを選択するようになっています。なお、異なる動作クロックに対応した RIMM を混在して使用した場合は、最も低速な動作クロックに合わせられます。
2002年時点でメイン・メモリーの主流である SDR/DDR SDRAM では、メモリー・バス上に DIMM ソケットが並び、並列に DIMM が接続されます。このような方式では、ソケットごとにメモリー・バスの信号線は枝分かれしてしまい、電気信号の伝送を乱す反射という現象が生じやすくなります。特に、メモリー・バスの動作クロック周波数が高まると、その信号の反射の影響 (ノイズ) でメモリーの内容が正しく読み取れなくなるという問題が生じます。そこで、Direct RDRAM は SDRAM などと異なり、コントローラから各 RIMM を連続的に経由してチャネルの終端に達する、枝分かれのない一筆書き状態のメモリー・バス (信号線) を採用しています。そのため、RIMM の空きソケットには、メモリー・チップを実装せずにチャネルを結線するだけのモジュールである Continuity RIMM (C-RIMM) を差す必要があります。C-RIMM を実装しない場合、データの転送経路が途切れてしまい、正常に動作しません。
さらに、Direct RDRAM はメモリー・バスの物理的な制限から、1 本の Direct Rambus チャネルに接続できる RIMM ソケットは 3 本までとなっています。ただし、複数の Direct Rambus チャネルをサポートすることで、実装 RIMM ソケット数とバンド幅を増やすことも可能です。
Direct RDRAM に対応した PC 用チップセットとしては、Intel から Intel 820 と Intel 840 の 2 種類が Pentium III 向けとして出荷されています。また Pentium 4 向けには Intel 850/850E が、さらにサーバー/ワークステーション用プロセッサーIntel Xeon 向けには Intel 860 が出荷されています。しかし、最初に登場した Intel 820 が Direct Rambus に関連するトラブルを続発させたことや、RDRAM の量産が順調に立ち上がらずチップ価格が高いまま推移していることから、次世代メイン・メモリーとして普及しているとはいいにくい状況です。
モジュールの規格名チップの規格名チップの種別モジュールの帯域幅クロック周波数データ幅
DIMM
PC66SDR SDRAM0.53 Gbytes/s66 MHz×1 倍 64 ビット
PC100SDR SDRAM0.80 Gbytes/s100 MHz×1 倍 64 ビット
PC133SDR SDRAM1.06 Gbytes/s133 MHz×1 倍 64 ビット
PC1600DDR-200DDR SDRAM1.60 Gbytes/s100 MHz×2 倍 64 ビット
PC2100DDR-266A/266BDDR SDRAM2.13 Gbytes/s133 MHz×2 倍 64 ビット
PC2700DDR-333DDR SDRAM2.66 Gbytes/s166 MHz×2 倍 64 ビット
PC3200DDR-400DDR SDRAM3.20 Gbytes/s200 MHz×2 倍 64 ビット
RIMM
PC600Direct RDRAM1.20 Gbytes/s300 MHz×2 倍 16 ビット
PC700Direct RDRAM1.42 Gbytes/s356 MHz×2 倍 16 ビット
RIMM1600PC800Direct RDRAM1.60 Gbytes/s400 MHz×2 倍 16 ビット
RIMM2100PC1066Direct RDRAM2.13 Gbytes/s533 MHz×2 倍 16 ビット
RIMM4200PC1066Direct RDRAM4.26 Gbytes/s533 MHz×2 倍 32 ビット
PC/サーバー用メモリー・モジュール規格の種類
PC やサーバーで利用されるメモリー・モジュールには、電気的特性や物理寸法などを規定している標準規格が存在する。ここに記したのは、SDRAM 系の DIMM と RDRAM 系の RIMM に大別される。規格名にはどちらも「PC」で始まるものがよく使われているが、SDRAM 系はモジュール側に、また RDRAM 系はチップ側にそれぞれ割り当てており、しかも「PC」に続く数値の意味は異なっている。混乱しやすいので注意が必要だ。なお、「クロック周波数」は「ベース・クロック×倍率」で表記している。また「データ幅」には、ECC の分を含めていない。

 
 
 
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